「健康トピックス」

北國新聞 ”健康ノート”、”丈夫がいいね”、”健康よもやま話”
金沢有松病院分掲載中

増加する心筋梗塞40歳から検診を

心筋梗塞とは、心臓の栄養をつかさどっている動脈の血流が血栓などにより妨げられ、本来の心臓の働きができなくなった状態をいいます。
近年、生活習慣の欧米化により、四十代、五十代の働き盛りの人が発症することも少なくありません。

 死亡率は三十年前までは4〜5割と高率でしたが、治療法の進歩により、最近では1割程度にまで下がっています。特に画期的なカテーテル(風船)治療の発展により、血流を早期に再開できるため、心臓の働きを保てるようになりました。

 しかしながら心筋梗塞も早期発見・早期治療が原則なのですが発症前に「胸痛」や「胸部圧迫感」といった前ぶれがある人は半数、残り半数は予知不能なのです。

 それではどうしたら予防できるのでしょうか。この発症にはいろいろ危険因子があります。高脂血症、高血圧症、糖尿病、喫煙、肥満、ストレス、遺伝因子などです。

一つの因子が加わるごとに1.5〜3倍発症しやすくなり、すべてがそろうと、十年間に十人のうち九人が心筋梗塞になると言われています。

従って、予防としては四十歳を過ぎたら定期的に心臓検診を受け、危険因子を持っている人は、一つでも少なくすることが大切です。