「健康トピックス」

北國新聞 ”健康ノート”、”丈夫がいいね”、”健康よもやま話”
金沢有松病院分掲載中

足の冷えを軽く見てはいけない

寒い季節になると、足の冷えや痛み、あるいはしびれを訴える患者さんが増えてきます。
中にはつま先の色が黒くなっていたり、最悪の場合はミイラ化して足を切断せざるを得ない、手遅れの人も見受けられます。

これは足の血管が狭くなったりして必要な血液が流れないために起きたものです。

基礎疾患は生活習慣病、すなわち糖尿病、高コレステロール血症、高血圧症などで、これらが根本の原因となっています。

温暖なときは比較的症状が軽いため見逃されやすい傾向があります。

神経痛の治療がなされていたり、進行して初めて気が付かれる場合も少なくありません。

足の切断や血管のバイパス手術に至る前の早期発見・早期治療が大切です。

そこで、素人でも簡単に診断する方法を。手首の脈拍を調べるときと同じように、足首の内側や足の甲でも拍動に触れることができますが、もし触れなかったり、左右の足で差があるときは警戒が必要で、血管専門医による精密検査をお勧めします。

予防としては、脳梗塞や心筋梗塞と同様に、日ごろから生活習慣病に注意することは言うまでもありません。