「健康トピックス」

北國新聞 ”健康ノート”、”丈夫がいいね”、”健康よもやま話”
金沢有松病院分掲載中

目覚ましい進歩!尿路結石症の治療

腎盂・尿管・膀胱・尿道などにできる結石の治療は一般的に泌尿器科で行われています。
膀胱や尿道の結石の治療では、かなり以前から内視鏡で摘出されていましたが、腎盂や尿管の治療は開腹する手術が行われていました。
ことに尿管結石の手術は症例も多く、若い泌尿器科医が手術を修得するのに最適でした。 1980年ころから医療界でも技術革新が起こり、これらの治療が開腹することなく内視鏡や衝撃波で行われるようになりました。

とりわけ衝撃波は飛行機から戦車を攻撃するために開発された兵器を平和利用した代物です。

当初の衝撃波結石破砕術の機器装置は大仕掛けで、麻酔をして身体をクレーンで水槽につけて治療を行ったそうです。また医療保険が使えず約百万円が必要でした。

現在では保険適応となり機器も改良が進んで小型化しました。

麻酔がなくても治療可能で、治療台に横になるだけで短時間で治療を受けられます。