「健康トピックス」

北國新聞 ”健康ノート”、”丈夫がいいね”、”健康よもやま話”
金沢有松病院分掲載中

今時の乳癌手術ーさらに傷を目立たないようにー

現在,女性に一番多いガンは乳癌です。乳癌治療の中心は手術ですが,乳癌の手術は乳房を全部取る手術から,一部分を取る手術に移りつつあります。

いわゆる”乳房温存手術”です。現在,乳癌手術の半数以上が乳房温存手術となってます。
これはマンモグラフィ検診により,より早い段階で乳癌が発見されていることも関係してます。

手術で乳房を全部取るのも,一部分を取るのも皮膚に手術の傷が残ることは避けられません。場合によってはかなり大きな傷のこともあります。女性にとって手術の傷は目立たないに越したことはありません。

お腹の手術では,カメラを使った小さな傷での手術が主流となってます。カメラを使うことで傷を小さく目立たないようにできるからです。乳癌でも同じです。

乳輪付近やわきの下にメスを入れ,その傷からカメラを入れて手術を行います。これが乳癌の”内視鏡手術”です。これで傷はあまり目立たなくなります。

乳癌の手術は,日々進歩してます。