「健康トピックス」

北國新聞　”健康ノート”、”丈夫がいいね”、”健康よもやま話”
金沢有松病院分掲載中

鼻からの胃内視鏡検査

以前は胃カメラといえば口から行うものでしたが、最近は鼻からの胃カメラ（経鼻内視鏡検査）ができるようになりました。
内視鏡がのどの奥に接触しにくくなり、嘔吐反射（おえっとなる感じ）が軽減されます。
またスコープの太さも直径約５mmと従来の半分近くで、ほとんどの人が鎮静剤などの注射なしで検査することができ、検査中画面を見て会話することもできます。

ただし内視鏡画像の解像度が少し落ちるため、精密度を高めて検査をするときは、口からの内視鏡やさらに新しいハイビジョン内視鏡が必要です。
また胃の出血を止める処置ができないので、検査目的によって医師が機種を選択します。

この経鼻内視鏡検査は人によってはまれに鼻血が出たり、鼻が狭くて入りにくかったりすることがありますが、口からの内視鏡検査がひどかった人、嘔吐反射が強い人、症状がないけれども検診や人間ドック目的で胃内視鏡を受けてみたい人などにおすすめします。

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