「健康トピックス」

北國新聞 ”健康ノート”、”丈夫がいいね”、”健康よもやま話”
金沢有松病院分掲載中

中年女性のばね指 

(2007年9月3日(月) 北國新聞(健康ノート)に掲載分)

ばね指とは、曲げた指を伸ばそうとした時に伸びず、間をおいて急激に指が伸びる状態をいいます。
これは、何らかの理由で腫れた指の屈筋腱が、指の屈伸運動時に腱鞘部で引っかかることで起きます。
この引っかかりが外れると、指がばねのように急に伸びることから、ばね指といいます。
職場にコンピューターを導入する企業が増えたことで、キーボードを打つ職種の方や、忙しく家事をこなす主婦など手指をよく使う中年の女性に多く見られます。
手指を使い過ぎないように心がけ、消炎鎮痛剤の内服やステロイド剤の注射を行い、局所の安静を保つことで、軽快していくことがあります。
しかしながら、これらの治療で改善の見られない場合は、簡単な外来手術で症状が軽くなります。
手指の障害は、日常生活に大いに支障をきたします。このような症状があれば整形外科の受診をお薦めします。