「健康トピックス」

北國新聞 ”健康ノート”、”丈夫がいいね”、”健康よもやま話”
金沢有松病院分掲載中

〜ビタミンCこそ美肌の王様〜

(2008年8月31日(日) 北國新聞に掲載分)

この記事は、当院では現在対応しておりません。ご了承ください。

日差しが強い日が続いたこの夏、気を付けていたつもりで、うっかり日焼けしてしまった人は多いのではないだろうか。
このまま放置すると、肌の老化を招き、しみやしわができやすくなる。
日焼け後のケアについて、金沢有松病院皮膚科の竹田公英医長に聞いた。

■ しみ、しわ予防
日焼けした肌のアフターケアでキーワードとなるのは「ビタミンC」である。
以前から美肌の有効成分として知られているが、竹田医長によると、最近あらためて注目度が高まっているという。
「近年、がんの代替医療として高濃度ビタミンCの点滴療法が行われるようになっています。その患者のしみやしわが劇的に改善したという報告が米国であり、美容領域では再びビタミンCが脚光を浴びているのです。」
ビタミンCはしみの元となるメラニンの産生を抑制するほか、コラーゲンを生成して肌にはりを与え、しわを防ぐ。
皮膚の老化にかかわる活性酸素を除去する作用もあり、肌のケアには欠かせないビタミンだ。
「ビタミンCは美肌の王様」と竹田医長は太鼓判を押す。
肌にいいと聞けば、できるだけ取り入れたいビタミンC。食品ではブロッコリーを筆頭に、イチゴやジャガイモ、ダイコンに豊富に含まれている。
ただ、ビタミンCはゆでると水に溶け出してしまうため、過熱調理の際は電子レンジを使うなど工夫がいるという。
さらに確実な効果を得るために、肌に直接ビタミンCをすり込む方法も取り入れたい。
「顔にレモンをのせる人もいますが、あれはあまり効果がないです」
最近はビタミンC入りの化粧水が発売されており、レモンよりこちらが有効といえる。
ただ、どの種類でもいいというわけではなく、竹田医長が勧めるのは、水溶性と脂溶性の両方の性質を有する「新規ビタミンC誘導体」入りの化粧水だ。
肌に浸透しやすい特徴を持つという。化粧水を浸したコットンを20分ほど顔に張り付けてパックするとよい。

■ 秋も油断せず
さらなる日焼けを予防することも重要だ。
秋の紫外線はまだまだ強く、日焼け止めクリームは手放せない。
「紫外線は浴びないのに越したことはない」と竹田医長。美肌を保つには、ダメージケアより予防が鍵であることを忘れてはいけない。