「健康トピックス」

北國新聞 ”健康ノート”、”丈夫がいいね”、”健康よもやま話”
金沢有松病院分掲載中

「頭痛」,軽視せず積極受診を

頭痛ほど一般的な症状はありません。その多くは心配するほどの病気ではありませんが、その中に時として命に関わるものがあります。

突然の激しい頭痛は、クモ膜下出血などの脳血管障害の時に見られます。軽い慢性頭痛の人に「こんなに大きい腫瘍があってよく生きていた」と驚くほどの大きさの脳腫瘍が見つかることもあります。この場合は良性の腫瘍であることが多いのですが、それは腫瘍の発育速度が年単位と遅いため、また、できる場所によっては症状が現れにくいからです。

一方、悪性腫瘍の場合は比較的小さなうちに脳の腫れ(脳浮腫)を伴うため、頭痛が現れるようです。なお、頭痛にも間欠的なもの、持続的なもの拍動性であったり、鈍痛であったりさまざまで、かがんだりセキをすると、強くなることもあります。

このように頭痛にはいろいろな原因、そしていろいろな症状があります。確定診断にはCTあるいはMRI検査が必要です。頭痛持ちの方は、一度は専門医の診察を受けるか、かかりつけ医に相談しましょう。