「健康トピックス」

北國新聞 ”健康ノート”、”丈夫がいいね”、”健康よもやま話”
金沢有松病院分掲載中

〜胆石発作に注意〜

(2011年1月10日(月) 北國新聞 健康ノ−トに掲載分)

正月はアルコールを飲む機会が増え、こってりした料理が食卓を賑わせます。そんな時によく起こるのが胆石発作です。

胆石があっても普段は症状がありませんが、暴飲暴食の後などに急にみぞおちのあたりが痛くなったら要注意。ほとんどの方は胃が痛いと言って来院されますが、実際には胆嚢は胃のやや右寄りに位置します。痛みのない胆石は治療しないことが多いのですが、一度でも発作を起こしたら治療の必要があります。

同じ石でも尿管結石などとは異なり衝撃波や内服薬はほとんど効果がなく、手術で胆嚢ごと胆石を取り除かなければ完治しません。
胆嚢を取ることを心配する人もいますが、切除しても不都合は起こりませんし、むしろ取らないと石が再発したり、炎症を起こしたりします。
現在は4カ所の小さな傷から行う腹腔鏡下手術が主流ですが、最近はへその小さな傷1カ所のみですべての手技を行う単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術という方法も行われるようになっています。