「健康トピックス」

北國新聞 ”健康ノート”、”丈夫がいいね”、”健康よもやま話”
金沢有松病院分掲載中

〜超早期治療で認知症と闘う〜

(2012年7月7日(土) 北國新聞 健康よもやま話に掲載分)

物忘れがひどい、判断・理解力が衰える、時間・場所が分からない、人柄が変わる、不安感が強い、意欲がなくなる・・・。
いくつか思い当たることはありませんか?
これは認知症「家族の会」が経験からまとめた認知症早期発見の目安です。

今や85歳以上の4人に1人が認知症といわれます。十数分でできる簡単な認知機能検査と磁気共鳴装置MRIなどを使った脳の形態検査によって認知症は診断されます。

代表格のアルツハイマー病治療薬の開発はめざましく、現在2タイプ、4種類の薬が使えます。
タイプの一つはアルツハイマー病で脳から不足するアセチルコリンを増やすコリエンステラーゼ阻害薬で、意欲と自発性の低下、物忘れに有効です。もう一つはメマンチンという神経保護薬で、徘徊などの異常行動や興奮、攻撃性を改善します。

二つのタイプを併用することで相乗効果が期待でき、進行を遅らせることもできます。
症状に少しでも心当たりがあれば早めにかかりつけ医に相談し、超早期治療につなげましょう。
3テスラMRIの卓越した診断能力とは?