「健康トピックス」

北國新聞 ”健康ノート”、”丈夫がいいね”、”健康よもやま話”
金沢有松病院分掲載中

 〜発疹や抜け毛 原因菌はネコから〜

(2012年10月20日(土) 北國新聞 健康よもやま話に掲載分)

今日までに、動物から人へ感染する様々な病気が報告されています。
その中で、今回、ミクロスポルム・カニスという白癬菌(カビ菌)が原因である病気についてお話をしたいと思います。

この病気の原因菌は、戦後、輸入ネコと一緒に日本に持ち込まれ、その後のペットブームとともに全国に拡散しました。
病気の感染率は年々減少傾向にありましたが、近年は横ばいの状況で推移しています。
ネコからその家族へと感染していくことがあるため、今でも問題となっています。

症状としてネコに脱毛を認めること、ヒトの体には皮膚の発疹(特に顔や腕などの露出部)と頭髪の脱毛が特徴とされています。
また、子供や女性に好発しやすいという傾向も認められます。

これらの感染の拡大を防ぐため、日々獣医や皮膚科医が注意深く検査や治療を行っていますが、早い時期からの情報がなければ対応ができないのが現状です。
ペットあるいは御自身に何かお気づきの症状のある方は、一度専門医に御相談ください。