「健康トピックス」

北國新聞 ”健康ノート”、”丈夫がいいね”、”健康よもやま話”
金沢有松病院分掲載中

〜冬季の転倒 屋内でも注意を〜

今年も残りわずかとなり、寒い日が続いています。
この時期になると、転倒してけがをされた高齢者の来院が多くなります。

冬季は、雪や、凍結して足場の悪い屋外での転倒が多いように思われますが、実際は屋内での転倒が多いのです。
理由としては、暖房器具の電気コードやカーペットなどの段差に足を取られることや、寒さのため衣服を多く着こんで動きが悪くなりやすいためです。
また、冬季は血中のビタミンDが低下しやすいため、骨の脆弱性や筋力低下を来たすためと考えられています。

骨折部位で多いのは、手を付くことによる手関節骨折、尻もちをついての脊椎椎体骨折、足をぶつけたり、ねじったりによる大腿骨骨折などです。

転倒の予防に必要なのは、原因となる生活環境を改善することや、筋力、関節可動域、平衡感覚の維持と改善のため、普段から身体をよく動かすためです。
日ごろから運動を習慣づけることは筋力維持やバランス感覚、骨量維持につながります。