「健康トピックス」

北國新聞 ”健康ノート”、”丈夫がいいね”、”健康よもやま話”
金沢有松病院分掲載中

ボーダーはご注意!慢心はケガのもと

長野五輪からスノーボードが正式競技として加わることになり、最近では市街でもスノーボードを積んだ車を良く見かけるようになりました。

近年スノーボード人口が急増し、それと同時にボード外傷の受傷率が年々増加し、スキー外傷の5〜6倍に上っているとの報告もあります。
とくにその自由さと手軽さが若者の心をとらえ、ファッション性から女性の占める割合も多くなっています。ケガも初心者はもとより、少し慣れた中級者の外傷が増加している傾向にあります。

先月、当コラムに竹内先生も寄稿されていましたが、当院整形外科でも今年になってスノーボーダーの外傷が急増しています。
またスキー外傷に比較して、はるかにケガの程度が重く、ほとんどは入院や手術が必要でした。外傷は上下肢の骨折や、脊椎の骨折、重度の捻挫などが多いようです。

これらを予防するには、(1)インストラクターに正しい知識、状況判断、基礎技術を学び、(2)混雑のないスキー場で余裕をもって滑走すること、(3)特に”自称中級者”は過信せず、無理をしないことが望まれます。