「健康トピックス」

北國新聞 ”健康ノート”、”丈夫がいいね”、”健康よもやま話”
金沢有松病院分掲載中

〜受診前にできる高血圧症治療〜

高血圧症は、多くの方がかかる疾患です。
脳卒中、心臓病、腎臓病などの原因になりますが、症状がないことが多く、治療に取り組むことが難しいかもしれません。今回は、病院に受診する前にできる治療をご紹介します。

減塩、減量、運動、節酒、ストレス回避などがそれです。
割と安全に、すぐに始められるのが減塩です。
最近の調査では、日本の成人男性の1日の食塩摂取量平均は11.1グラム、成人女性は9.4グラムでした。日本高血圧学会では、血圧が正常な方でも、食塩摂取量は1日6グラム未満を推奨しています。なお、ラーメン1杯には約6グラムの塩分、梅干し1個には約2グラムの塩分が含まれているそうです。

減塩が高血圧症への有効な治療であることは確認されており、高血圧症の患者さんには、是非お試しいただきたいと思います。

減塩などをしても血圧が十分下がらない時は、受診していただき、診察やご相談の結果、お薬なども含めた治療に取り組んでいただくことになります。

(北國ドクタークラブ会員・金沢有松病院 内科診療部長 猪俣 純一郎)