「健康トピックス」

北國新聞 ”健康ノート”、”丈夫がいいね”、”健康よもやま話”
金沢有松病院分掲載中

〜医療機関での禁煙治療〜

毎年5月31日は、世界保健機関(WHO)が定めた世界禁煙デーです。
昨今はいろいろな機会や方法で、禁煙の重要性が紹介されており、世界中に喫煙率の減少が続いています。

病院、医院など医療機関の中には、禁煙外来を開設しているところがあります。ここで、どのような治療が行われているのかをご存知でしょうか。
特徴の一つは、内服薬を使用できることです。
以前はたばこの代わりに、貼り薬でニコチンを補充する治療を行っていましたが、2008年から、日本でも飲む禁煙薬「チャンピックス」が使えるようになりました。

チャンピックスは、喫煙しながら禁煙治療を始められる薬で、喫煙による満足感を抑える作用があります。
これまでに全世界で約2千万人に処方され、有用性、安全性が確認されています。

もちろん、禁煙を行う上で、必ずしも医療機関を受診する必要はありませんし、受診しても、必ず禁煙に成功するというものでもありません。 チャンピックスには内服できるための条件もあります。
禁煙を思い立っても、なかなか自分だけで禁煙は難しいと、実行できないでいる方は、禁煙外来の受診をお勧めします。


内科 部長 猪俣 純一郎